ブログが伸びないと悩んでいる方、マーケティングを考えず記事を書いていませんか?
ブログを延ばしていく方法について、天才的な天性のセンスで思いつくままに記事を書いていくことでブログを延ばせたら最高ですが、実際はマーケティングの手法を取り入れて効果的にブログに取り入れていくことが望まれます。
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目次
「マーケットイン」とは
「マーケットイン」とは、顧客が今求めているものに対して実直に商品を提供していくこと です。
- 〇〇駅前に顧客が使いやすいラーメン屋が無いから新しく出店する
- お昼ご飯に困っているオフィス街で移動式キッチンカー販売でお弁当を売る
- 人通りの多い通勤路に自動販売機を設置
- コンビニエンスストアのお酒の販売
顧客の「これがあったら便利なのにな」に応える商品展開を主な目的としています。
すでに存在している商品やサービスに対して、顧客が持つ潜在意識(不満や要望)をもとに商品やサービスを改善していくため、顧客に受け入れやすく、売り上げが見込める商品展開・マーケティング手法です。
「プロダクトアウト」とは
「プロダクトアウト」とは、作り手側(企業側)の思い描く理想の商品やサービスを展開していくこと です。
- 豪華な具材を詰め込んだ究極志向なオリジナルラーメン店を新しく出店する
- IMac や iPhone などの、まったく新しい概念の新商品を提供する
- 外国の街に「抹茶カフェ」をオープンする
豪華な具材を詰め込んだ理想的なラーメンは「作り手側が、こんな理想のラーメンを作りたい」から発想が来ています。しかし顧客は豪華なラーメンではなく日ごろから気楽に食べられるラーメンを望んでいたとしたら、顧客目線ではなく製品開発ありきのマーケティング、商品開発になってしまします。
外国には「抹茶」をたしなむ文化はありません。まったく文化的に嗜好が無い地域で、(日本で売れているからと言って)新しい文化である「抹茶カフェ」をオープンすることは、商品先行のマーケティングであり、プロダクトアウトだと言えるでしょう。
「マーケットイン正しい」、「プロダクトアウト間違い」ではない理由
■ よくある誤解
マーケットインは顧客の要望(潜在的欲求)に沿った商品・サービスの展開であり、プロダクトアウトは顧客要望を考えない作り手側の独善的思考の押し付けだと誤解する場合がありますが、実際は異なります。
マーケットインは顧客のニーズを捉えた商品・サービス提供のため、確実に顧客に展開できる(購入いただける)ことは間違いありません。
しかし顧客のニーズが多様化しており情報が速い時代においては、マーケットインばかりに視点を移し、商品・サービスを展開しても、自社の製品やサービスが顧客に選ばれるかどうかは定かではありません。マーケットインは既存市場におけるニーズの発見、掘り起しであり競争が激化しやすい市場であることから、自社の製品を選んでもらう差別化、広告が必要になりますので、マーケットインの観点だけでは成功しずらい社会になっているのは事実です。
自社製品を差別化させるためには、プロダクトアウトな視点・視野が必要になってきます。顧客に新しい価値を提供できるオリジナリティのある商品・サービスを提供できてこそ、自社製品が優位性を発揮し、市場で広くシェアを獲得できるチャンスが出てきます。
単純にマーケットインが正義でプロダクトアウトが悪なのではなく、マーケットインとプロダクトアウトを融合させて商品・サービスを展開していくことが求められます。
■ プロダクトアウトは市場の創出である
プロダクトアウトは作り手側の技術の押し売りではなく、顧客に新しい価値を提供する「市場の創出」と位置付けます。
液晶テレビは、顧客の「箱型テレビは設置する場所を使う(もったいない)」という根本の潜在的不満を解決するために作り出されたプロダクトアウト製品です。商品の登場から数年で液晶テレビの市場が創出、確立されました。スマートフォンも「手に持って使える情報機器、コミュニケーションツール」として市場を作り出しました。スマートフォンの出現によりガラケーは市場での優位性を失います。
高級な具材を大量に使った絢爛豪華な自己満足の高級ラーメン店はプロダクトアウトの失敗しやすい例ですが、例えば「冷やし中華」や「つけ麺」は、かつてラーメン市場の中でも新しいニーズを掘り起こした素晴らしいプロダクトアウト商品です。暑い夏に熱いラーメンだけでは食べ続けられないという顧客の潜在意識をもとに、「冷やし中華」や「つけ麺」といった新しいアイデアで商品を生み出し 新たな市場を創出できる可能性 が、プロダクトアウトの最も素晴らしい点の一つだと言えるでしょう。
■ ブームが文化になる日
プロダクトアウト製品の入り口はブームです。新しい商品・サービスの良さを一部の人が理解して一気に広がっていく状態、もちろん儲かります。「ティラミス」「ナタデココ」「タピオカ」など今までも世の中には多くのブームが発生し、残っていくものもあれば消えていくものもあります。
しかし、ブームで終わったものは、一過性の収益向上はありますが、市場の創出ではありません。
市場の創出とは実は「文化の創出」です。海外の街(例えばニューヨーク)に「抹茶カフェ」をオープンし珍しさから大繁盛しても、それはまだブームの段階です。ニューヨーカーが毎朝コーヒーと同じように抹茶を飲む、抹茶ラテを飲む、抹茶が日常の当たり前の選択肢の一つになって、初めて「ブーム」が「文化」に変わります。
商品やサービスが、ブームから文化に変わったとき、そこには今まで見たこともない大きな大きな市場が作り出されます。
プロダクトアウトの目指すところは「文化の創出」であり、それこそがイノベーションだと言えるでしょう。
ブログの世界でのマーケットインとプロダクトアウト
わたしたち「ブロガー」の「マーケットイン」と「プロダクトアウト」を考えていきましょう。
ブロガーにとって「マーケットイン」とは、読者(ペルソナ)の潜在的欲求の訴求と回答の提示です。具体的には、キーワードを絞り込み、悩みに対する回答を提示する記事を書く。ただしこれだけではユーザーの目に留まりませんので広告の代わりにSEO対策を頑張ります。
有名なブロガー、または企業のように力のあるサイトが席巻しているキーワードでは個人が新規に参入して戦うのは難しいので、個人ブログではキーワードの隙間を狙います。ロングテールキーワードや、ずらしを使ったテクニックも重要になってきますが、見つけたキーワードはすぐに個人ブログ間でのパイ(市場)の取り合いが始まります。トレンドキーワードを追いかけるのも有効なマーケットインですが、常に新しいトレンドを追い続けなければなりません。
しかしマーケットインだけではなかなかヒットするサイトを作りにくいのも事実です。そこでプロダクトアウトも取り入れたブログ戦略が活きてきます。ブログでのプロダクトアウトとは、ブログ(サイト)の差別化、独自性の追求、さらに、まったく新しいジャンルの開拓です。
また、ブロガー自身のブランド化(ネームバリューの向上)もプロダクトアウトの一例と言えるでしょう。
ブログは、とても柔軟性の高い武器です。表現方法が多彩であり、特化することも出来れば雑記することもできる、何でもありの世界だからこそ、マーケットインを行いつつ、プロダクトアウトで価値を高めていくことができる多くの可能性を持っています。ブログアフィリエイトの世界で飛躍するために、自分のブログで行っている施策の一つ一つが「マーケットイン」なのか「プロダクトアウト」なのかを意識して、より素敵なブログを作ってくださいね。
みなさまのブログが、より多くの人に愛される素敵なブログになることを、祈っています!
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